開演前

歌舞伎であるのは知ってましたが、能もイヤホンで解説を流すサービスがあるんですね。自由席と言う事で正面最後列の通路際確保。よし、ガン跳びするぞ。
あと、プログラム見ると「開演後30分は入退場禁止」「休憩無し」らしい。始まってからうろつかれると人一倍気になる性質なんで、これはありがたい。
ただ、この後知り合いの受け取ったイヤホンが故障してて、交換してもらおうと思って係員に知らせに行ったんだけど、その出入りすら拒否されたのはどうなのよ?
受信機そのものに問題がないのは分かったから、こちらは勝手に自前のイヤホン付けて聞いてたけど、明らかに主催者側の落ち度だしね・・・。

セットリスト演目表
能「翁」
能「高砂
狂言「末広」

能と言えばこちとら「いよぉーっ!ポン!」って言うイメージしかありませんが、そのまんまでした。
能楽そのもの以外にも謡(台詞?)はあるものの、狂言ほどに掛け合いのストーリーがある訳ではなく、時には能楽と同時に謡が奏でられたりします。
更に言えばイヤホンからの解説もたまに流れてきます。
時として3つの情報を一遍に聞くのは非常に大変な気もしますが、結果的には全く問題ありませんでした。




何故なら、会場は音響も良く、適度な照明と熱過ぎず寒過ぎない絶妙の空調の中で雅な音が流れて来るという環境が用意されていたからであります。
計3時間15分の演目のうち、ラスト40分の狂言以外の感想を聞かれたならば、

「まさに夢心地の舞台でした」
「感激し過ぎて何と表現すれば良いのか分かりません!」
正月にふさわしい優雅なひと時でした」

とでも答えれば良いのでしょうか。

ぶっちゃけ超絶眠かったです、というかめっちゃ快眠
開始5分で夢芝居でしたがな。

ただ狂言は期待に違わず面白かったですがね。
やっぱしこっちに慣れてる人がついでに能を見るのは辛いかな、と。
更にいつも思うのは、大体この手のものには海外からの留学生っぽい人たちが参加している事。おそらくどこかの財団辺りが良かれと思って招待してるんだろうけど、マジで辛そうだった。
新年早々、
・言葉が分からない
・話の意味が分からない
・長い
という三重苦だもんな。日本人にでも難解なものを相手がどう受け取るか、相手の立場になって考えてあげた方が良いと思う。
同じ日本文化でも、お染ブラザースの大道芸みたいに万国共通の笑いもあるんだし。

と言う事で、今期初出撃は「聞かせる曲で始まり、ラストで盛り上がる」と言う構成でした。いやー、やっぱり構成は良かったんだけど選曲が。