出発

10:25のフライトに備えて、宿から朝一(6:30)のシャトルバスで成田第一空港へ。
7時前に到着したけどチェックインカウンターは7:50まで開かないらしい・・・早過ぎたかw
空いた時間で乗り換え予定のチェックやらユーロへの両替やらを済ませて、無事チェックイン完了。乗り換えでも荷物は勝手に最終目的地に行ってくれるんですね。

機内は真ん中4列の通路際、しかも隣が居ないという広々したスペースでゆったり。どうも飛行機って初めて乗った時のイメージで、狭い座席に延々と詰め込まれ続ける様な気がしてたんですが、会社によっても違ったりするんかね?

飛行中はまあ、寝たり本読んだりゲームしたり。数独があったので時間つぶしには困らず。
計12時間って気が遠くなるような時間を想像してたんですが、実際はそこまでのもんでもないですね。まあ、長時間寝て過ごすのは慣れてますが。

その後スイス・チューリッヒで乗り換え、マルコ・ポーロ空港へ。
この区間は僅か70分。
機内からでも、アルプスの山並みに変わって今度は海が見えて来ると更にテンションが上がります。
現地時間18:25、マルコ・ポーロ宇宙港空港到着。
夕方ではありますが、まだ夕焼けも出てないような明るさ。

空港→ヴェネツィア本島までの移動手段は、迷った挙句水上バス(ヴァポレット)を選択。だってARIAにも出てくるし。

で、空港からサン・マルコ広場へは1時間15分程度。
途中の停車場は、
【リド島】ヴェネツィア映画祭とかも開催される高級リゾート地
ムラーノ島ヴェネツィアンガラスで有名な工芸の島
等など。
ムラーノ島の後には、8巻Navigation38にも登場した「墓地の島」サン・ミケーレ島の横も通ります。

ヴァポレットの速度そのものは、速度制限もあり結構のんびり。
海の中にも「5km/h」なんて感じで標識が立ってます。
道中、アドリア海の夕景をパチリ。

ああ、これはもう灯里が恥ずかしい台詞を連発する気持ちが分かる気がする。

さて、その後船は順調に進み、終着点サン・マルコ広場へ到着。
・・・本当のところ、事前にいろんなサイトやら番組で調べた結果、
「あの広場だけを見てヴェネツィアを満喫した気分になったしまう人が多くて残念」
→故に「サン・マルコ広場はヴェネツィア旅行の最後に行くのがお薦め。」
って意見を見てた訳ですが、幸か不幸か自分の宿はここから徒歩5分。

トランクを転がして広場に到着。
この時点で、既に中世的なレンガ造りの建造物やら何やら、おとぎ話がそのまま現実になったような光景に圧倒されてた訳ですが

こ れ は 現 実 か ?

まるで悪魔城ドラキュラの背景グラフィックが具現化した様な光景に言葉を失います。いやまあ、空想を具現化するのは別の吸血鬼の特技ですが。

小広場や新庁舎もまさに絶景。
これは確かに、目玉として観光の最後に取っておきたいと言うのも分かる。
だが、敢えてそれを逆手にとって言わせてもらおう。これぞ

最初からクライマックスだぜ!

自然に頬が緩む表情のまま、まずは宿へ。
サンタ・マリア・フォルモーザ教会の広場横だから、えーと時計台の横を通って・・・右に折れたら後は直進だけで行ける筈だな。


5分後
「迷った。」
と言うか、正確には「迷っているかどうか」すら定かでない。

その理由は、まずこの街では基本的に四方が見渡せない事と言う点。
基本的に建物の間のトンネルのような道を通って行く構造なので、如何に高い建物があろうと目印としての利用価値は低かったり。
逆に方向さえ見失わなければ、適当に歩いててもそれなりに目的地に着く。
が、そこはそれ、大小無数の島(というか干潟)を橋で繋いで出来た街故に、運河沿いには橋が渡されていない行き止まり地点もあり、引き返してる内に方向を見失うという罠。

が、「いやー、道わかんねー」と笑顔で歩いてるうちに、突如自分の宿が目の前に。
無事にチェックインを済ませて室内設備確認。
昔の貴族邸宅を改装して作ったホテルだそうで、一応エアコン完備の三ツ星。これが4ツ星や5ツ星になるとどうなるかは分かりませんが、少なくとも景観保護の条例上、余り外観の新しい建物は無い様です。
エアコンに関しては、リモコンの電池フタが壊れたのか、紙とセロテープで塞いであった事にビックリw

夕食に関しては機内でいろいろ出たので、近くのレストランで軽めに済ませようとビール&マルガリータのピザを注文。晃さんが3人娘に奢ってくれた「チーズがものすごーく伸びるピザ」を思い浮かべたのは言うまでもなく。

そして5分後
明らかに1人分の量を逸脱したピザが到着。

サイゼリヤくらいのサイズを想像してた自分の愚かさに嘆息しながら、何とか完食。
いやー、イタリア料理ってのは基本的に日本でも食べなれてるものが多いので油断してましたが、欧米人の食事量と言う格差を考え忘れてました。

これは明日からの教訓にしようと決意して初日終了。