オリックス、51は準永久欠番扱い。鈴木啓示の1番は引き継がず。

http://sports.yahoo.co.jp/hl?c=sports&d=20041208&a=20041208-00000114-mai-spo

山田久志や福本豊の永久欠番を反故にしておいて何を今更。
球団合併やら岩隈の騒動で話題を呼んだ訳ですが、10年前あれだけ感動を呼んだチームがどうしてここまで凋落できるのか・・・って、そもそも感動を呼んだのは選手と野球チームであって、会社としてのオリックスブルーウェーブ球団じゃない、というのが全てなんでしょうけどね。

大体、岩隈問題にしても、あれだけ嫌がってるのを今更無理矢理入団させたところで蟠りだらけでどれ一つとしてプラスに作用しないと言う事に何故気付かんか？想像してみましょう。オリックス・バファローズに決まった岩隈が満面の笑みで「チームの優勝の為に頑張ります！」・・・デニーのメジャー挑戦並みに無理がある(^^
まあ、「気付いてるけどメンツの問題で引き下がれん」ってところだろうけど、これ以上チームのイメージ下げない方が良いんじゃないの？もっとももう手遅れだけど。
折角なのでここまであのチームがやらかした事件（？）を回顧してみましょう。

・１９８８　阪急から球団買収。よりによって球史に残る１０．１９川崎決戦の直後、優勝チーム決定の日に水を差す最低の動き。創立からしてこれである。近鉄との因縁も出だしから最悪と言って良いね。
・１９９１〜１９９３　買収当時の公約を破り、「ブレーブス」の名を外す。おまけに選りによって監督に「土井正三」を呼んで来る。
やった事と言えば「巨人の選手をトレードで取る事」「Ｖ９の自慢話」「イチローいじめ」くらい。勝呂とか高田とかいろいろ獲って来たなあ。イチローは「お前の打ち方じゃ一軍じゃ通用せんからバットを短く持って叩きつけろ」とか言われて「僕はずっとこの打ち方でやって来ました。姑息な打ち方はしたくない」と正論を述べて二軍に幽閉。そして２年連続ウェスタン首位打者。
・１９９４　仰木監督登場。「イチロー」誕生＆２１０安打。
・１９９５　頑張ろうＫＯＢＥ　リーグ優勝。実力と人気の相乗効果で大繁盛。
・１９９６　連覇＆日本一　この辺りで「一度も３割打ったことのないアベレージヒッター」田口の天狗ぶりが顕著になる。
・１９９８　新垣強行指名　三輪田スカウト自殺　井箟代表「今回の件は球団とは全く関係ない」←こんな言葉を人間が正気で吐けるもんですか？
・１９９９　死球で骨折したイチローに対し、観客が減ると困るので「骨に異常無し」とチームドクターぐるみで騙して強行出場させる。怒ったイチローは自分で病院に行く。
・２０００　愛想を尽かして翌年ＦＡメジャーを画策していたイチローを、ポスティングシステムで見事に「有料売却」。
・２００１　戸叶に１７番、進藤に７番を付けさせて、旧阪急ファンを始め野球ファンの激怒を買う。

まあ、近鉄の方も球団社長が「僕は君らが生まれる前から野球を見てる！君らみたいな記者が『野球が嫌いだからチームを捨てた』なんて無責任なことを書いてるのを見ると腹が立つんだ！」とか言う事を言ってたみたいで。
つまり俺らが生まれる前から赤字経営を続けてて、そのくせ体裁を気にして「選手の為にチームを守る」（＝出資企業への売却）という最低限の引き際すら心得ずに、長い歴史のあるチームを消滅させようとした訳ですね。しかも宿敵である阪急の後継球団（というのもおこがましいけど）との合併なんて形で。あんたそんなに長い間掛かって何を学んだんだ？

で、一番事態をややこしくしてるのは仰木さんが監督引き受けちゃった事なんだよね・・・。両球団のファンにとっては、自分達のチームを奪った共通の敵宮内なんざの為に、なんで近鉄ファン・オリックスファン共通の味方であり誇りである筈の仰木が働かにゃならん？という悪夢のような展開。それが分からない人じゃないと思うのだが・・・。岩隈が仰木との会談だけはちゃんと行ってるのもそう言う背景があるからだと思うんだよね。
それだけ慕われてるだけに、どう見ても日本一モチベーションの低いチームを指揮しなきゃいけないという事を不憫に思います。